隠れた名品! 学芸大学にある洋菓子店『マッターホン』の濃厚なバニラアイスがたっぷり入った「シューアイス」

隠れた名品! 学芸大学『マッターホン』の「シューアイス」
 子どもの頃に食べた味というのは、思い出とセットになって記憶に残っているもの。筆者にとって思い出のアイスは、シューアイスです。もとは母親の大好物。子ども時代はどちらかといえばクリーム系より氷菓を好んで食べていたので、シューアイスは母専用という認識でした。
 しかし小学一年生の夏、めずらしく40 度近くの高熱を出し寝込んだときのこと。母は筆者があまりシューアイスが好きではないことを知っていましたが、少しでも何か食べた方が良いだろうとナイフで半分に切ったシューアイスを枕元に持ってきました。
 食欲は全くありませんでしたが、子供心に母のやさしさが嬉しく、すこしだけならと口をつけてみました。熱を持った唇にアイスが冷たさが心地よく、ぼんやりとした頭で、「あ、おいしいかも」と、次は思い切ってかじってみました。
 シュー生地の香りが鼻腔を抜け、砂糖の甘さが脳に伝わり、ミルクのやさしさが体にしみました。シューアイスって、こんなにおいしかったのかぁ、とその時の冷たさ、感触はいまでも鮮明に覚えています。
 そこからシューアイス、ドハマリ人生がスタート。スーパーに売っている大袋入りのものも、もちろん好きですが、頑張ったときのご褒美やお持たせに使いたいときに重宝している一品を紹介します。
それが学芸大学にある洋菓子店『マッターホーン』にあります。『マッターホーン』は1952年創業。ケーキはバタークリームが秀逸で、市松模様が印象的な「ダミエ」をはじめ、予約販売をする「バウムクーヘン」が有名です。
ちなみにカットバウムクーヘンは店頭販売がありますので、他の焼き菓子と一緒に買い求める列が絶えません。
隠れた名品! 学芸大学『マッターホン』の「シューアイス」
それに比べると普段あまりスポットを浴びることはありませんが、じつは入口入って左手側にアイスのコーナーがあり、1個300円(税込)にて、我が愛しの「シューアイス」が売られています。
シューアイス界では高めの金額ではありますが、お友だちの家にお呼ばれしたときに持っていくと必ず喜んでもらえる隠れた名品なのです。
隠れた名品! 学芸大学『マッターホン』の「シューアイス」
こちらはシューアイス用に焼かれたシュー生地の中に、コクがあり、濃厚な甘さのバニラアイスがたっぷり入っています。
隠れた名品! 学芸大学『マッターホン』の「シューアイス」
おすすめポイントは、特製のシュー生地。香りと食感が良く、市販のものとは比べものになりません。バニラアイスのなめらかさと、パリッと香ばしいシュー生地とバランスがとれています。
さすが洋菓子店の味。誰もが知っているクラシックなアイスだからこそ、こだわりをもって丁寧に作られるていることを如実に感じられます。1個のボリュームがあるので胃袋も大満足すること間違いなしです。

店舗情報

店舗名
マッターホーン(MATTERHORN)
住所 東京都目黒区鷹番3-5-1
営業時間 ケーキショップ/9:00~18:30
喫茶室/12:00~17:00 (L.O.16:30)
日曜営業
定休日:火曜日
URL https://matterhorn-tokyo.com/shopinfo/

投稿者プロフィール

亀井亜衣子
亀井亜衣子ライター
フリーランスのグルメライター。徳間書店『食楽web』などで執筆。北海道出身でソフトクリームは牧場や専門店で食べるものとインプットされているためか幼少期からソフトクリームの味にはうるさい。大人になってからお酒のシメにアイスクリームが欠かさず、アイス×酒の組み合わせを探求中。
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