ニューヨーク堂といえば、アイスクリーム万博「あいぱく®」でも大人気の「長崎カステラアイス」で同じみの老舗洋菓子店です。
そのカステラアイスのアイスだけを楽しめることで人気のカップアイスシリーズですが、「はちみつ」フレーバーはカップでしか味わえません。
8月3日に誕生したアイス
この商品は、1999年の8月3日、「蜂蜜の日」にちなんで誕生したそうです。年々ファンが増え、今では店舗でも売り切れ必至の大人気商品となっているのだとか。パッケージも可愛らしいですね。
他のカップアイスとは一味違う
はちみつアイスは、ニューヨーク堂の他のカップアイスと比べて特別な点が2つあります。ひとつは、他のフレーバーよりも柔らかいこと。
そもそもニューヨーク堂のアイスは、製造過程で空気を入れないようにしているため、固く溶けにくいのが特徴です。ですがはちみつだけは別。なぜなら、バニラアイスに直接、蜂蜜を練りこんでいるからです。
もうひとつは、仕上げに蜂蜜をかけていること。開けて、スプーンですくった時に、ツヤツヤと表面が輝いているのはこの蜂蜜のおかげです。
百花蜜のひみつ
使用されている蜂蜜は百花蜜だそうです。百花蜜は日本に古来から生息するニホンミツバチが、辺り一体に咲くいろいろな花の蜜を集めることでできる蜂蜜のこと。たくさんの花の蜜が混ざっているので、香りや味わいは千差万別。時期や地域によって違った味わいを楽しめます。そんな蜂蜜を贅沢にバニラに練りこみ、更に上からもかけているはちみつ尽くしのアイスは、食べるたびに味に若干変化があるかもしれない、珍しいアイスではないでしょうか。
こってりまろやかなはちみつアイス
肝心の味ですが、こってりとしたはちみつアイスです。正直、「バニラアイスに蜂蜜をかけたら同じのでは?」と思う人もいるかもしれません。私もそういったマイナスイメージも覚悟の上で試食しましたが、それは違いました!!
バニラアイスに蜂蜜が練りこまれていることで、まろやかなはちみつアイスが出来上がっています。コクはあるけれど、甘さは控えめでこってりしているのです。上にかかっている蜂蜜の主張は絶妙な強さで、バニラアイスの良さを消すことなく、くどさも残さず、全体を優しく包み込んでいます。今までに食べたことない「はちみつアイス」に、人気急上昇な理由がわかりました。長崎に行かないと食べられないはずのアイスをぜひ一度食べてみてほしいです。
80年の歴史を誇る老舗
1934年に長崎市で開業した老舗洋菓子店「ニューヨーク堂」。創業者の松本兼松氏は23年間ニューヨークでアメリカの某大手自動車メーカー会長の専属シェフとして勤め上げたという経歴があり、これが「ニューヨーク堂」というブランド名の由来です。80年以上もレシピを守り、洋菓子職人がこだわって製造したアイスクリームは、食べる価値のある味です。
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