世界遺産「富岡製糸場」を擁する群馬県富岡市は、かつて養蚕が盛んでした。いつの間にかめったに見かけなくなりましたが、私が子どもの頃(1980年代)は市内や近隣の町に養蚕農家がまだたくさんいて、友達の家や近所で蚕を見る機会が多々ありました。幼い頃から「桑の葉は蚕の食べ物」という認識が根付いていた私は、養蚕の衰退により使われなくなった桑畑を有効活用するために開発されたという、桑の葉のスイーツを富岡市で初めてみた時に“桑の葉って人間も食べられるの!?”と驚いたのをよく覚えています。
桑の葉を使ったスイーツは「道の駅 甘楽」(群馬県甘楽町)のフードコートでも販売されています。富岡市にある富岡実業高校・食品開発コースの生徒5名が2017年に考案した『桑茶ソフト』です。1ヶ月ほど期間限定で販売して売れ行きが好調だったため、継続して販売することが決定しました。「道の駅 甘楽」では、今ではご当地ソフトクリームとして人気が定着した『桑茶ソフト』のほかに『甘楽野ソフト』や『ミックスソフト』も提供されています。
桑茶ソフト
地元産の桑の葉がたっぷり使用されていて、きれいな薄緑色をしています。抹茶に少し似た桑茶ならではの風味を感じられ、苦みや特有のクセはありません。甘さが控えめでさっぱりとしていて、最後まで飽きずに食べられます。ちなみに桑の葉は、カルシウムや鉄、食物繊維、マグネシウム、ビタミン、亜鉛などが豊富。糖尿病の予防と便秘の改善につながるデオキシノジリマイシンや、動脈硬化の抑制を期待できるケルセチン3-マロニルグルコシドも含まれていて、健康的な食材として注目を集めています。
甘楽野ソフト
地元の酪農家が丹精込めて育てている牛から絞った、フレッシュな牛乳をふんだんに使用。甘過ぎずミルキーでコクがあり、さわやかな風味が特徴です。口当たりがなめらかで、後味がすっきりとしています。
ミックスソフト
独特の風味が病みつきになる『桑茶ソフト』と新鮮な牛乳の香りが豊かな『甘楽野ソフト』を同時に味わえる一品です。ふんわりとした優しい舌触りで、桑茶と生乳が融合した独特の風味が絶妙。桑茶の風味がマイルドになるので、桑の葉やお茶系の味に抵抗がある方は『ミックスソフト』を堪能してみてはいかがでしょうか。ちなみに3種類どのソフトクリームも、ミニサイズも販売されているので、ちょっとずついろいろな味を満喫したい方や小さなお子様も、無理なく楽しめそうですね!
甘楽町がイタリアのチェルタルド市と姉妹都市のため「道の駅 甘楽」では、チェルタルド市から直輸入した日本では入手困難なワインも販売されています。本場イタリアで修行した職人が本格的な窯で焼き上げるピザや、もちキビ&きじ肉を使った「桃太郎ごはん」など、名物メニューも評判です。「道の駅 甘楽」ならではの食事を堪能した後のデザートやおやつタイムなどに、ぜひソフトクリームを味わってみてください!
店舗概要
◆店名:道の駅 甘楽
◆住所: 群馬県甘楽郡甘楽町小幡444-1
◆電話番号: 0274-74-5445
◆営業時間:<フードコート>10:30~16:30、<食堂>11:30~16:00、<売店>9:00~18:00 定休日:1月1日
◆ホームページ:https://www.town.kanra.lg.jp/kanko/spot/busan/
投稿者プロフィール
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スポーツ用品業界紙の記者を経て、フリーランスのライターに。WEBを中心に雑誌や書籍など、さまざまなメディアに記事を執筆している。アイスクリームは子どもの頃から大好き!
地元の群馬県を中心に、ご当地アイスやフルーツ農場のジェラート、牧場のソフトクリームなど、さまざまなアイスクリームを日々堪能。時には子どもたちとアイスクリーム作りにも挑戦している。