世界遺産に登録された富岡製糸場を擁する群馬県富岡市で、地元の酪農家が共同経営するジェラート店「じぇら21」が評判を呼んでいます。かぶらの里で育った牛の絞りたて牛乳を使った『ミルクジェラート』をベースに、地元産の野菜・果物など厳選素材を加えた、多彩なジェラートを手作りしているお店です。
フレーバーは、自家製チョコレート使用の『ミルクチョコマーブル』や、宇治抹茶・千代昔の香り豊かな『抹茶』をはじめ、常時20種類ほどラインナップ。マルベリーやトマト、メロン、ゴボウなどの野菜・果物系を中心に、旬の時期により入れ替わるフレーバーもあるため、季節ごとに多彩な味を堪能できるのが魅力です。時には「南牧村の炭」や「自家製米麹の甘酒」など、一風変わったフレーバーが登場することも。どれも素材の持ち味が活きていて、何度もリピートしたくなるナチュラルな味わいです。
ジェラートのサイズは、下記の通り選択肢のバリエーションが豊富です。
■ミニ(コーンまたはカップ)
■おすすめカップ
■シングル(コーンまたはカップ)
■ダブル(コーンまたはカップ)
■トリプル(コーンまたはカップ)
■じぇら丼(ミルクジェラート + 好きなジェラート6種類)
■ミニじぇら丼(好きなジェラート4種類)
私は『トリプル コーン』『トリプル カップ』『じぇら丼』を味わってきました。
トリプル コーン
フルーツ系で統一してオーダーしてみました。3種類がこんもりと盛られていて、食べ応えがあります。
★野いちご
ラズベリーのフルーティーな風味が豊かで、甘味と酸味が程良いバランス。シャーベットのような舌触りで、口どけが良いのが特徴です。
★いちごミルク
地元・富岡産のいちご・やよいひめがたっぷりと入っており、いちごのフレッシュな香りがふんわりと広がります。ベースとなっているミルクジェラートといちごがマーブル状になっており、ハーモニーが絶妙です。
★天津桃
想像していた桃とは全く違う味でした。それもそのはず、私は天津桃を食べるのが初めてだったからです。天津桃は、昭和初期まではたくさん栽培されていたようですが、現在は「幻の桃」と称されるほど、市場にはめったに流通しません。天津桃は、いちごなどのベリー系に似た風味が強い桃だと感じました。珍しいフルーツをジェラートで味わうことができ、ちょっと得した気分です。
トリプル カップ
★ラムレーズン
ミルクジェラートに、丸ごとのラムレーズンがたくさん入っています。噛みしめると、ラムレーズンの芳醇な香りがジュワっと広がりました。ラム酒の香りが強めで、大人の味です。
★プラリネ
バニラの風味が豊かなジェラートの中に、砕いたザクザク食感のナッツがゴロゴロと入っています。カラメルのほろ苦さがアクセントになっていて、ちょっぴり大人の味です。
★プレミアム スタチオ
ピスタチオの芳醇な香りがたっぷりで、素材の味がしっかり活かされています。
※テイクアト バージョンの盛り方です。
じぇら丼
丼のような形の容器に、ミニサイズのジェラートが7個入っています。1つはミルクジェラートで、他の6つは好きなフレーバーを選べますよ。1度にいろいろな味を少しずつ楽しみたい時や、皆でシェアしたい時などに、とてもうれしいですね。
私が『じぇら丼』で選んだフレーバーは、下記の通りです。
★フォルマッジョ
チーズの深みや乳製品ならではのコクを感じられました。クセはないので、チーズが苦手な方にも食べやすい一品です。
★枝豆
群馬県富岡産の枝豆「湯あがり娘」を使用。細かく刻んだ枝豆に塩味がついていて、ミルクジェラートの甘みを引き立てています。しょっぱさと甘さが融合した、不思議な味わい。枝豆のつぶつぶの食感が余韻に残ります。
★紫のおいも
干し芋のようにコクがあり、紫いもの旨みがギュッと詰まっています。ジェラートながら、お芋のホクホク感が伝わるような、ほっこりする味わいです。
★ブルーベリーミルク
ブルーベリージェラートとベースのミルクジェラートがマーブルになっています ブルーベリーが主張してある部分とミルク感が強い部分、両者が程よく混ざっている部分などさまざまで、食べ進めるごとにさまざまな味を堪能できます。
★りんごシャーベット
ジューシーなりんごの瑞々しさと香りをたっぷりと堪能できます。甘味が豊かで、シャリシャリっとした歯触りです。
★山ぶどう
シャーベットのようなさわやかな口当たりで、山ぶどう特有の味が濃厚。酸味がやや強く、さっぱりとしています。ジェラートはどれも、香料だけでなく着色料も不使用ながら『山ぶどう』は色鮮やかで、食べる楽しさを引き立ててくれます。
★ミルク
『じぇら丼』には必ず入るフレーバーです。絞りたての新鮮な牛乳を使用しています。なめらかで、牛乳の自然な風味がしっかりと出ていました。やさしい甘さで、さわやかな口当たりです。
強い風がビュービューと吹き抜ける冬の寒い日だったにも関わらず、お客様が絶えることなく訪れていて、大勢の人々に愛されているお店であることがうかがえました。『じぇら21』では、ショーケースに並んでいるフレーバーを味わえるだけでなく、食材を持ち込んでオリジナルのジェラートを作ってもらうことも可能です。自分が畑やプランターなどで育てた野菜や果物がアイスになったら、収穫の喜びがいっそう高まることでしょう。興味のある方はぜひ、お店にお問い合わせくださいね!
店舗概要
◆店名:じぇら21
◆住所:群馬県富岡市富岡2638-1(JA甘楽富岡の敷地内)
◆電話番号: 0274-62-6921
◆営業時間:3月~10月 10:00~18:00、11月~2月 11:00~17:00
◆定休日: 3月~10月 無休、11月~2月 火曜日
投稿者プロフィール
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スポーツ用品業界紙の記者を経て、フリーランスのライターに。WEBを中心に雑誌や書籍など、さまざまなメディアに記事を執筆している。アイスクリームは子どもの頃から大好き!
地元の群馬県を中心に、ご当地アイスやフルーツ農場のジェラート、牧場のソフトクリームなど、さまざまなアイスクリームを日々堪能。時には子どもたちとアイスクリーム作りにも挑戦している。